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正式名称:背中にチャックついてる! ひぐ狼プレーヤー大根役者が生存報告する場所です。
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遅ればせながらうみねこ買ってクリアしたので浮かれて感想書きます。

※ひぐらしおよびうみねこの隠し要素含むいろんなネタバレあり
※きっといろんなサイトさんで既出な推理もありあり























■雑感
王道な孤島洋館ミステリーの道具立て。
個人的に、なぜかぜんぜんジャンルの違うブレアウィッチプロジェクトを思い出した。
森を支配する魔女の怪談とか壁を向いて立ってるとか肝心な部分が覆い隠されて
何がなんだか分からないとことか。

あと、ひぐらしの時に呼んだ波紋を踏まえてか、これはゲームだ、
ルールとコマの役割を理解することから始めろ、と物語全編に渡って
叫んでいるような印象。
隠し要素では、特にはっきりそれに言及してますね。

各キャラについてはみんなそれぞれいい感じ。
譲治、秀吉、源次、熊沢あたりがお気に入りです。
特に熊沢の婆ちゃん面白すぎ。婆ちゃんいい味出してるよ婆ちゃん。

蔵臼が魔女の黄金が実在した証拠を夏妃に見せるときのセリフが、
まんまラピュタのムスカがロボットをシータに見せるときのシーンで
吹いた。竜騎士さんの遊び心に乾杯。
こういう遊びができるのは同人作品だからこそですよねえ。

あと、アイキャッチで現れる時間経過を表すための時計が、
終盤どんどん大きくなっていく演出はクるものがありました。
時計がこっちに迫ってくる=タイムリミットが迫ってきてる
ということなんだと気づいてからは、緊張感と恐怖感がドカンと増した。
時間切れで魔女の勝ち、かつ死体の一部及び全部が吹っ飛んでる人がいるあたりから、時限爆弾か何かが体内に埋め込まれてるん?などと短絡的に考えたり。

エンディングの魔女の棋譜を見てひぐらし人狼を思い出した。
そういえば真里亞の言動はすっごくKっぽい。最後までステルスして姿をみせなかったベアトリーチェがラス鬼ね。と、ひぐ狼を知らない人には通じないことを言ってみる
あるいはこのゲームは「鬼」ならぬ「魔女」サイドの人間を見つけ出して狩るゲームなのかもしれない……なんてね。


■今回の物語のルールは?
隠し要素である裏茶会には、2人の魔女+名前だけ出てくる1人の魔女が登場する。
うみねこ世界のルールが擬人化されたものだというベアトリーチェ、
退屈しのぎに茶会にやってきたベルンカステル、
そしてベルンカステルに破られたというラムダデルタ。

ベルンカステルはひぐらしをプレイした人にはおなじみの名前。
ひぐらし各編の冒頭の詩の作者名であり、賽殺し編で梨花が名乗った名前。
これは、人としての古手梨花から乖離した、梨花の百年の魔女としての部分ではないかと推測します。
別の言い方をするなら、物語の駒のひとつとしての梨花ではなく、
昭和58年6月の雛見沢をゲーム盤と捉えて俯瞰する、指し手としての梨花。

そしてそのベルンカステルと戦ったラムダデルタはというと…
アルファベット式ギリシャ数字で、ラムダはλ'という表記で30、
デルタはδ'という表記で4を表します。つまり34。
連想できる人物は1人だけですね。鷹野三四です。
と言ってもおそらく鷹野本人ではなく、鷹野の意思が作り出した
ルールYを擬人化したのが、ラムダデルタなんでしょう。

ひぐらし世界におけるルールは、以下の通りでした。
ルールX:不特定の誰かが疑心暗鬼に囚われ惨劇を巻き起こす
ルールY:富竹殺し、梨花殺し、雛見沢大災害
ルールZ:崇りの名の下に惨劇を容認する土壌

これらは、物語における役割で言うと、こうなります。
ルールX:物語に変化を与えるランダム要素
ルールY:物語の根底に横たわる不変要素
ルールZ:物語の舞台を形作る環境要素

このうちルールYだけが魔女という形で引き合いに出されたのはなぜ?
ルールYは、ひぐらし世界においてもっとも強力であり、
ひぐらしの物語を根底から支配しているルールであり、
これを打ち破れるようになるのは物語の一番最後になってからです。
いわば物語のラスボス。
ひぐらし世界のルールYを通して、うみねこ世界においてのルールY、
つまりラスボスに当たるルールがいかなる性質のものかを
示したかったからではないかと推測します。

魔女たちは会話の中でおのおのの能力をこう表現します。
ベルンカステル:“ゼロでない限り”必ず成就させる力
ラムダデルタ:1人を“必ず”殺す力
ベアトリーチェ:1人を“無限に”殺す力

ベアトリーチェの1人を無限に殺す、というのが一見しても
どういう能力なのか見当がつきません。
無限に殺す?殺しては生き返らせてまた殺す?
それなんてゴールドエクスペリエンスレクイエム?

親切にもベルンカステルはサイコロの例えでベアトリーチェの能力を
表現し直してくれました。以下、そのまま引用します。


全ての目が、貴女の掌を出ない。そして、どの目であっても、貴女の期待を裏切らない。サイコロが何の目を見せようとも“必ず”貴女は満足する。


ここから、魔女たちの能力をサイコロの例えで言い換えると、
ベルンカステル:望む目が出るまで何度でもサイコロを振り続ける
ラムダデルタ:サイコロを振ったら必ず望む目が出るように細工する
ベアトリーチェ:サイコロを振ることそのものが目的

となるのではないでしょうか。
うみねこのルールYであると考えられるベアトリーチェは、
ひぐらしのルールYであるラムダデルタとはだいぶ性質が
異なると分かります。

ラムダデルタがサイコロを振って「必ず」「1人を殺す」という結果を得ようとするのに対し、ベアトリーチェは「1人を殺す」ことがサイコロを振ることに当たり、「無限に」がサイコロの出目に当たるのではないでしょうか。
気まぐれなのは我が性分と自ら言い、結果がどう出ようと満足する。
つまり、ベアトリーチェはルールYのような不変ルールというよりは、ルールX的なランダムルールなのでは?と推測できます。

さらにベルンカステルは、ベアトリーチェに向かってこう言っています。


……ラムダデルタなら、逆に相性がいいのかしら。貴女の“無限”を殺せるでしょうから。


「必ず」が「無限」を殺す。
ランダムルールを隠れみのにしている不変ルールが今回もあって、
それを見抜くことを突破口としろ、という意味かもしれません。
あるいは、ベアトリーチェのルールは一見ランダムに見えて、
偏りがあるということかもしれません。無限が真実無限というわけではない、無限を殺すことで見えてくるものを探せ、というヒントなのかも?


■ランダムといえば
ところで、ここまできて、ランダムと言えば気にかかるのが最初の殺人、6人の生贄。
悪魔のルーレットが選んだだけ、とTIPSのどこかに表記がありました。
つまり、ランダムな要素が働いて被害者は決定された。ということは生贄が必ずあの6人でなくてはならない理由はなかった。
今後物語を繰り返した時、鍵に選ばれる6人の生贄のメンバーに変化はあるのでしょうか?本当にランダムなら、むしろ変化があってしかるべきと考えます。
変化がないなら、ルーレットで選ばれたというのは嘘っぱち。ランダムでもなんでもなく、生贄はあらかじめ決められていたということになるのではないでしょうか?
あるいは、どれだけ面子が変化しても、必ず生贄の中に入っている人物がいたら…その人物は少し疑わしいです。
ひぐらしで、必ず失踪あるいは焼死体となって発見されたことになっていた鷹野が黒幕だったのと同じように。
顔が潰されて本人確認ができない死体があった以上、犯人が
死んだふりで自在に動いていた可能性は否定できません。
6人の生贄については、今後注目しておきたいところ。


以上、クリア直後の雑感はこんな感じ。
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HN:大根役者
ひぐらし人狼プレーヤー。
いつだってCOOLさと黄金の精神が
足りない。

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「中の人なんていませんよ…
 ファンタジーやメルヘンじゃあ
 ないんですから」
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